Yu blog

大学生の日々の記録 音楽とお酒が好きです。いろいろなことに興味があるので困っています。

理系大学生の失敗しない為の研究室の選び方

こんにちは!

 およそ二年ぶり?のブログ更新になります。筆者の私は今年の春に晴れて大学を卒業して、他大学の大学院に進学しました。

これまで二つの研究室に所属してみて感じたこと、結局、研究室はどのように選ぶべきだったのか。振り返ります。

 

 今この記事を読んでいるみなさんはもしかしたら大学3年生の夏辺りで研究室配属のことを意識し始めたという感じでしょうか。しかし、正直研究室ってどんなところか、何を軸に選ぶべきか、まだはっきりしていない方も多いですよね。

 そんな方たちのために少しでも手助けになるようなお話が書けたらいいかなと思います。

何を目的に研究室に入るのか?

 研究室を選ぶ上でまず重要なことは、研究室に入る目的です。

 大学というのはいろんな人がいますから、それらをまとめてこういう基準で研究室を選ぶべきだというのは難しいです。しかし、研究室に入る目的を大まかに分けることで、目的別の研究室を選ぶ基準は述べることができます。

 

 私は研究室に入るモチベーションとしておおまかに次の二つがあると考えます。一つ目は純粋に学問が好きで研究を行いたいからという積極的な動機。二つ目は就職を見越して楽に過ごしたい、モラトリアムとしての研究室生活を行いたいからという消極的な動機。それぞれで研究室を選ぶ基準は大きく変わるといえます。

 

①真剣に研究を行いたい人

 理系をあえて選んだみなさんは程度の差はあれど、学問に興味をもって大学を志したのではないかと思います。研究は専門性を高めること以外にも、社会性や自主性など社会で必要とされる資質を吸収して成長することができるチャンスです。そのような成長を目指す上でどのような研究室を選べばよいのでしょうか?

 研究が活発に行われている研究室を探す方法として一番確実なのはその研究室のメンバーに内情を聞くことです。しかし、なかなか聞きづらいという方もいるかもしれません。 

 そこで、研究室のホームページから簡単に見分けることができるポイントを2つ紹介します。1つめは論文投稿や学会発表の量です。活発に研究が行われている研究室では長い空白期間が空くことなくコンスタントに研究活動が行われています。逆に何年も論文を投稿していなかったり、学会に出ていなかったりするような研究室は教員が学生を放置気味でちゃんとした教育がされていない印象があります。ひどい研究室ではホームページの更新すらされていないところもあり、絶対に避けるべきでしょう。2つ目はメンバー構成です。ホームページにはどこの研究室でも必ず教授をはじめとした教員、博士課程、修士課程、学士課程のメンバー構成が紹介されています。私の周りの研究室では修士、博士課程の学生がそれなりに多い研究室では質問がしやすく、また教員が多い研究室では指導がしっかりされている印象がありました。

 以上のようにホームページである程度の雰囲気をつかむことができると思いますが、最終的な研究室の決定には教授や研究室の学生にアポイントメントをとり面談することをおすすめします。(たいていの場合、ホームページに先生のメールアドレスがありますので、そこから連絡してみるとよいでしょう。)

②今後の進路の為に楽に研究を行いたい人

 学問には興味はあるが、卒業後の就職や他大学への院進を見据えて学部の研究はほどほどに頑張りたいという方はどのような研究室を選ぶべきなのでしょうか?

 このようなモチベーションの方には①時間的と②精神的に制約の少ない研究室を選ぶのがポイントです。それぞれの基準について研究室の学生(とくに年の近いB4とかM1)に聞いてみるとよいと思います。①時間的な側面に関しては、まず以下のようなことを聞くとよいです。

  • コアタイムはあるかどうか
  • 研究室に寝泊まりすることはあるか
  • 実験の待ち時間などはどれくらい発生するか
  • ゼミは週にどれくらいあるのか

②の精神的な側面に関しては以下のような質問があげられます。

  • 研究室内の学生どうしの人間関係はどうか
  • 教授と学生はどのようにかかわっているか
  • 修士・博士課程に進学する割合はどれくらいか
  • 不登校になる学生はいるのかどうか

 ②の項目に関しては私が所属していた研究室が正に精神的に大変なことが多く、同期からブラックとよばれる研究室であった経験から、ホワイトかどうかを確かめるのに効果的だと感じます。とくに修士課程や博士課程に進学する学生の割合は重要な要素であると感じます。いわゆるブラック研究室では学部で卒業する学生が多く、修士課程に進学する人がほとんどいない印象がありました。また修士・博士課程の学生が多くても留学生の割合が多く日本人の学生がほとんどいない場合もブラック研究室である可能性があるといえます。

 最終的には研究室の学生と上記の質問について話してみて直感で判断するのがいいのではないかと感じます。学生から感じとれる雰囲気でなんとなく研究室の雰囲気が分かる場合も多いです。

まとめ

 ここまで研究室に入る二つの動機にわけておおまかに研究室の選び方を書いてきました。個人的には入学する大学・学部よりも配属される研究室によって大きく人生が変わってしまうと思います。実際、ブラック研究室にはいってしまった先輩の中には就職先が決まらないまま卒業して就職浪人になってしまったり、研究室の人間関係に耐えかねて修士課程の途中で退学することになってしまったり、と大学入学時に思い描いていたキャリアとはまったく異なる進路を進むことになる人も少なくありません。

 そのため、みなさんは研究室のホームページをよく調べたり、教授や先輩と面談を繰り返して自分のイメージと実情のギャップを少なくしておくようにしましょう。

 ただし、私自身厳しい研究室に所属したことで、多くの事を学ぶこともできました。自分に合った研究室に入ることに越したことはありませんが、おかれた環境で努力してみるというのも今後の人生における糧になります。この記事を読んだみなさんが楽しくて有意義な研究室ライフを過ごせることを祈っています。

それではまた。